数少ないベリーダンス専門店で購入したSharifWearのシンプルなトップと
虹色のヒップスカーフを仕事用のバッグに入れて、
週に1回のレッスンを心待ちにするビギナーだった。
まだ通いだして間もない頃、
アメリカへの引越しが決まった。
12月のシカゴ。
どんよりした灰色の空。
マイナス15℃の世界。
やることもなく知り合いもなく、
まもなくしてベリーダンスを再開。
住んでいた郊外からダウンタウンまでは結構な距離だったけど
日本では珍しかったTribal Fusion Styleを習えることが嬉しかった。
シカゴに来て1年が経とうとした頃。
イスラエルから個人輸入でヒョウ柄のヒップスカーフを取り寄せてみた。
日本のダンサー仲間に可愛いものをシェアしたい気持ちで数点のヒップスカーフをネットに掲載してみたら、 あっと言う間に完売。
日本ではその当時、柄もののヒップスカーフが珍しく、買えるお店も少なく、そして高値だった。
ヒョウ柄なんてどこを探してもなかった時代のこと。
高校を卒業したらファッションデザインを勉強するか、付属の大学へ進むかで迷い、付属を選んでしまった過去があったせいか、
その後は寝ても覚めてもベリーダンスファッションで頭がいっぱい。
全てを投げ出し、独学でいろんなことを吸収し、
時には大金をだまされ人が信じられなくなって涙し。
でも天職だった。
はじめの一枚、ヒョウ柄のヒップスカーフを購入していただいたお客さまとは今でも恋人のようにやりとりをしている。
SHOPが成長したのは、お客さまの口コミや、当時から長くお付き合いしてくださっている会員の方のお陰だと心から感謝。
あのヒョウ柄のヒップスカーフを思い出すと
懐かしさと、幼かった自分に笑顔になる。