2009/07/24

サンダルにまつわる夏の思い出

まだ大学を卒業して間もない頃、 
夢中になってた男の子と夜会。 

 どこへ行く~? って車の中で話しをしてて 

あ~今日は郡上八幡の徹夜踊りの日だね~、

思いつきで名古屋から車を走らせる。 

クラブのDJしてた彼は連日の寝不足で、 
運転してね、
と言ったきり助手席ですやすや Zzzz
(爆睡、と書きたいけど、美しい寝顔の持ち主だったのであえて“すやすや”・・・) 


 着いた場所は人でごった返していたけど 
美しい古い町並みと灯りに照らされる川
情緒にあふれていて。 

 そんな雰囲気の中で大好きな彼と手をつないで 歩いているという幸せな時間。 
 その日は場違いな服、靴を履いていた私。


ジュエリービーズで覆われたショッキングピンクのサンダル 

川に足を浸しておしゃべりした後のこと。 
石畳の階段を上って帰る時、 
隙間にヒールがひっかかって・・・ 

サンダルを拾い上げて顔を上げた瞬間 

チュっ♥ 

まるで映画の中の主人公になったみたいで。 

かわいいキャラじゃない私は何でもない風を装ったけど 
本当はすごく心臓がドキドキしてて、 
きっと顔が真っ赤になってたはず。 


あのサンダルはヒールをお直ししながら5年ぐらい履いたな~。 

引越しを繰り返すうちにどこかへ行ってしまったけど、 
ひと夏の出来事を鮮明に思い出させてくれるサンダルでした。